しょかん » イソップ童話集。太陽と風

イソップ童話集。太陽と風 作者:イソップ。訳者:菊池寛   あるとき、さむい北風と、あたたかな太陽とが、たがいに力じまんをはじめましたが、どちらも、自分の方がえらいと云いはって、いつまでたっても、はてしがありません。 すると、太陽が、ふと、下の野原をとおって居るたびびとを見つけて、 「それじゃ北風さん、ひとつ、あのたびびとのきて居るがいとうを、どっちが早くぬがすか、ためして見ようではありませんか。まず、君からやって見たまえ。」 と、云いました。 そこで北風は、 「そんなことは何のぞうさもない」 と、云って、たびびとめがけて、ありったけの力で、ひゅうひゅうふきまくりました。 ところが、たびびとは、がいとうをぬぐどころか、ふけばふくほどがいとうのえりを立て、しっかりと両手でおさえてしまいました。 太陽はそれを見ると、 「さあ僕の番だ。よく見て居たまえよ。」 と、云いながら、雲の間からかおを出して、あたたかい光を、一面に、そそぎかけました。すると、たびびとは、きゅうにあたたかくなったので、ほっとしたように、がいとうをぬぎました。 北風は、 「まけた、まけた。」 と、云いながら、とおくへ、にげて行ってしまいました。


SitemapTerms of useAbout usThe games
Games for Elementary, Middle and High School.
Flash, Java, Shockwave and Html5 Games.
©2006- chiquiplanet.com